2022.10.31
研修医ブログ
小児科研修 感冒様症状を呈したジョージくん1歳の一例
おつかれさまです。初期研修医1年目の森下です。
同期の中で先んじて小児科研修を送っています。その様子について報告します。
当院での小児科研修の主な内容は以下の通りです。
・外来 (発熱外来 一般外来 健診 予防接種 リハビリ)
・病棟 (入院患者さんの診療、職員向け学習会も)
・レクチャー
・他施設研修(つくし保育園など)
※リンク先は先輩方の記事です
主に外来がメインとなりますが、小児と成人とでは診察の仕方が大きく変わるため、
実際の診察に先んじてある方に協力していただきOSCEを行いました。
小児OSCE
ジョージくんは受診前日夜間からの発熱を主訴にお母さんと来院されました。
機嫌よく、栄養や水分はしっかりとれているみたいです。
排尿・排便もしっかりあるとのことでした。
お母さんから病歴や既往歴などを聴取後、診察をします。
お母さんにだっこしてもらいながらまずは胸部の視診・聴診からはじめます。
いわゆるモシモシやペッタンです。
ちなみに小児科の聴診器は成人で使うものに比べてひとまわり小さいです。
新生児用となればさらにもうひとまわり小さいです。
183㎝の大男が「モシモシするね」と声をかけます。
場所が違えば残酷なホラーでしょう。
最後に一番嫌がる頭部・口腔内の診察を行います。
ジョージくんはめずらしく口腔内の診察後も笑顔でした。
幸い、ジョージくんは全身状態もよく、診察所見や病歴からウイルス感染症として検査・処方オーダーをたて、自宅にて対症療法で様子をみていただく方針としました。
その後、お母さんからの熱性けいれんの対応などの質問に返答し、診察を終了しました。
その後、指導医の鎌田先生からとお母さん役を引き受けてくれた事務の方から講評をいただき、良かった点や改善点など手厚く指導をいただきました。
実際の診察では、お子さんは動いたり検査を嫌がったりして、
こんなすんなりいきませんが、評価していただき外来対応には少し自信が持てました。