2023.12.12
研修医ブログ
ブログパルス3日目。御坂研修レポート2~大きな男性が診療所でお待ちしています
こんにちは。2か月間の御坂共立診療所研修で複数の記事を書き、いろんな人の機嫌を取ろうとしている研修医2年目の森下です。
今回は研修の中心であった一般外来研修についてです。
※注意1: 記事稼ぎのために小出しにしているわけではありません。
※注意2:使用している写真は患者さまから許可を得て撮影・掲載しています。
一般外来
一般外来は皆さんがイメージする以下のような外来診療です。
- 慢性疾患に対する投薬や生活指導、定期検査
- 健康診断結果のフォロー、精査
- 発熱診療
- たまに急患診療
慢性疾患…たとえば高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、不整脈、慢性心不全、COPDなどなど治療や経過が長期に及ぶ疾患です。
以前、御坂共立診療所がカバーする御坂・八代・芦川地域は元気な高齢者が多いと書きましたが、いくら元気な人が多いといっても慢性疾患を抱える方は多くいらっしゃいます。
まぁ長く生きてればどこかは不調出てきますよね。昔いろいろとがんばりすぎて悲鳴をあげることはありますよね。
おいしいモモやシャインマスカット作って出荷する作業は朝も早かったり今年は特に暑かったりと、とても大変ですからね。
患ってしまったら仕方ないです。
少しでも長く比較的良い状態を維持するために、あるいはよりクリティカルな疾患の原因とならないようにするために、患者さまのパートナーとして専門的な立場からお手伝いをします。
診察前に健康診断の結果や、病院でのCT検査内容を確認しておくことはとても大事。
患者さんの話す言葉や身体診察から得られる情報と、ご自宅で測定した血圧の数値や血液検査の数値など患者さまの協力から得られた情報も参考にしつつ、薬の調整をしたりフォローの予定を組み立てていったり…、
一日や数日の短期間で終わらない医療を展開していきます。
重要なことはその時点での最大の診療
診療所での診療の中で感じた不便さもあります。
診療所は総合病院とは異なり、できる検査に限界があります。すぐにCT検査や特殊な血液検査とその結果確認ができません。
これまで甲府共立病院やそれ以上の高次医療機関での診療経験しかなく、そういった不便さに慣れるにも少し時間がかかりました。
ただ、そういった環境でこれまで診療をされてきた先生方からの指導もいただきながら、その時にできる限り最大の診療を行うことを意識し診療ができたと思います。
ぼくの田舎ここだっけ?
御坂共立診療所の患者さまは何か穏やかな気持ちになれるというか安心できるというか、そんな感情を抱かせてくださる方が多かったです。
森下「またこの時期に血糖が悪くなりましたね。思い当たる原因はありますか?」
患者「おブドウがたくさんあった(もらった)から食べちゃった」
こんなやり取りを何回もした気がします。かわいいおばあちゃんに言われたら許しちゃいますよね。
いつも通り診療所にきて診察室に入ったところ、甲府市からきた身長183㎝・体重○○㎏の大柄男性が目の前に座っていたとしたら、普通な反応であれば少し構えてしまうものだと思います。
昨今お騒がせしているクマが診療所内に出没したと思われても仕方ないかもしれません。
そんなクマに対して「先生にブドウ分けてあげられたら(血糖も)上がらなかったね、次は先生のとこにもってくるよ」と孫みたいに餌付けされそうになったこともありました。
なんなんすかね、田舎感などが合わさっておじいちゃんおばあちゃん感を醸し出しているんですかね。
そんなこんなで「仕事したくないな」と感じることのない2ヶ月間を送れました。
都会の喧騒につかれたみなさん、観光でも何でもいいので御坂地域に来て、のほほんとしてみてはどうでしょうか。
ちなみに医療従事者を目指す学生さん、研修医のみなさん、予定が合えば見学もできますよ、たぶん。
気軽に連絡してみてください。