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2024.10.17

研修医ブログ

友の会班会にお邪魔しました!

#研修医

お久しぶりです!甲府共立病院1年目研修医の小池翼です。
10月7日、「甲府健康友の会」の班会で〈しびれ〉に関するレクチャーをさせていただく機会がありましたので、ご報告させていただきます。

友の会とは?

ホームページによると、

甲府健康友の会は「病気になっても障がいがあっても、住み慣れたまちで暮らし続けたい」という願いを大切に、子どもから大人まであらゆる世代に寄り添い、健康づくり・仲間づくり・まちづくりの活動を行っています。現在、甲府健康友の会は7,000世帯近くの組織に発展しています。


とのことです。

友の会に入ると、年に1回の「友の会健診」を受けることができたり、絵手紙・書道・ブラインドヨガなどのサークル活動に参加できたり、脳活き活き健康体操・ふまねっと・タッピングタッチなどの体操教室に参加できたり、と様々なメリットがあります。

さらに、地域住民が主体の「班会」では、健康・医療・介護のことについて仲間と一緒に学ぶことができます!

講師やってみない?

私自身、友の会に入会していたものの、恥ずかしながら班会活動に参加したことはありませんでした。


今回講師の依頼をいただいた際、(ちゃんと盛り上がるだろうか・・・)と緊張はしたものの、「いつかは友の会の活動に参加してみたい」と思っていたこと、そして総合診療科での研修中に〈しびれ〉を訴える患者様の診療を経験していたことから、講師役に挑戦してみることを決めました。

いざ、班会へ!

午前中の病棟業務を終え、友の会をサポートする当院組織課の職員さんが運転する車に乗り、いざ班会に向かいました。
班会の会場は、趣ある老舗のお寿司屋さんの一室です。
「今日はしびれについて勉強しましょう」という職員さんからのご紹介が終わると、参加者の皆さんの真剣な眼差しが私に注がれるのを感じました。

危険なしびれ

しびれの原因となる病気は様々です。
それらをひとつひとつ取り上げて細かくお話するのは難しいので、今日は危険なしびれを見抜くための2つのポイントについてお話します。
1つは「突然のしびれ」、そしてもう1つは「体の左右どちらかだけに出るしびれ」です。

皆さん、「脳卒中」という言葉を聞いたことがあると思います。脳卒中は、「卒然として邪風に中(あた)る」という言葉に由来するようです。


このなかで重要なのは、「卒然として」、つまり「突然」現れるということです。
脳卒中は、1つだけの病気を指す言葉だけではなく、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血を総称したものです。脳の血管が突然詰まれば脳梗塞、脳の血管が突然破れれば脳出血やくも膜下出血になります。これらは、命に関わったり、重い後遺症が続いたりすることもある病気です。

1日前もしくは1時間前には問題なかったのに、突然手足に力が入らない、感覚がおかしい、しゃべりにくいなどの症状が出た場合には、救急車を呼ぶなど急いで受診してください。

また、脳にトラブルが起こると、体の左右どちらかにしびれが出ることが多いです。(ただし、顔は左、手足は右というふうな症状の出方をする場合もあります。)

お話してみて・・・

このようなお話をしてきました。参加者のかたからは、「糖尿病でもしびれることはありますか?」「脳梗塞では飲み込みにくさが出ることはありますか?」など沢山の質問をいただきました。

しびれを題材に、糖尿病や高血圧など身近な病気について考えていただくきっかけになったようで良かったです。

みんなで健康になろう

友の会の皆さんは、それぞれお付き合いしている病気がありながらも、前向きに色々な活動に挑戦している方が多い印象でした。
次回の班会では、床に敷いた網を踏まないように歩く「ふまねっと」という運動に挑戦してみるそうです。
健康づくりの主役は、地域住民。みんなで学び合い、笑い合うことが健康寿命を延ばす秘訣だなと実感する時間になりました。

みんなで健康になりたいと感じたあなたは、10/20(日)の健康まつりにぜひご参加ください!!

僕たち医師による健康相談や、介護相談。医師・看護師のユニフォームを着用する『なりきり体験』や『調剤体験』。落語や、和太鼓などのステージ企画などなど、子どもから大人まで楽しめるブースと企画盛りだくさんです!

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