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2025.08.29

研修医ブログ

アブレーション、はじめました

#研修医

こんにちは。研修医のごまです。
毎日暑くて、冷やし中華が食べたい季節ですね。当院では冷やし中華の提供はまだですが(今後もあるかは不明)、不整脈に対するアブレーション治療はまさに始まったところです!(詳しくは後ほど。)

私は4月からベランダでミニトマトの栽培を始めました。朝の水やりの時間がちょっとした癒しで、日々少しずつ成長する姿に元気をもらっています🍅

今日は、循環器内科での1ヶ月間の初期研修についてご報告させてください。

心不全治療への理解が深まりました

心不全に対する薬物治療を、循環器内科の先生方の丁寧な指導のもとで経験しました。なぜこの薬を使うのか、どのタイミングで変更するのかといった判断を、患者さんに合わせて考える中で、少しずつ自信がついてきました。

手技も症例も盛りだくさん!

心臓カテーテル検査の助手や撓骨動脈穿刺などの手技も経験しました。

心房細動の患者さんに対する経食道心エコーや電気的除細動(DC)も貴重な学びでした。

カテーテル治療を間近で見て、ドキドキの緊張感とやりがい

カテーテルで心臓に直接アプローチする検査や治療の現場を間近で見る機会もありました。
モニターに映るガイドワイヤーやカテーテルを注意深く見ながら進めていき、目的の血管に辿り着く治療は、医師だけでなく、看護師、放射線技師、臨床工学技士など、多職種の協力で成り立っているのだと実感しました。

循環器の知識はどの科にも活きる

循環管理の視点は救急外来での診療や他科入院中の患者さんの全身管理でも重要です。薬物治療の考え方や検査・手技の理解が深まり、充実した研修となりました。

当院では幅広い症例に触れられ、上級医の先生方の指導もとても丁寧です。安心して学びを深められました。

写真は総合診療科の上級医・奥山Dr(左)と1年目研修医

今年から開始!カテーテルアブレーション治療

当院では今年から、カテーテルアブレーションという治療を受けていただけるようになります。
不整脈の原因となる電気信号の通り道を、カテーテルで焼灼する治療です。
心房細動や発作性上室頻拍などに対して行われ、症状改善が期待されます。

当院では大学病院でアブレーションの経験を積んで戻ってきた田中先生を中心に、治療を行っています。
今回は循環器内科医の笹本先生に、アブレーションについてインタビューしました🎤

循環器内科医に聞く!カテーテルアブレーションとは?

Q1. アブレーションとは、どんな治療ですか?

不整脈の根幹的な治療です。

Q2. どんな患者さんが対象になりますか?

細かい条件はありますが、主に心室細動・心房細動・心房粗動・発作性上室性頻拍・心室頻拍を持つ患者さんが対象です。
当院では主に上室性の不整脈に対して、治療を行っています。

Q3. 実際の治療の流れを簡単に教えてください。

足の付け根の静脈から3本程度の管を入れて心脈内にカテーテルを持っていき、不整脈の原因となる箇所を焼灼します。これでその箇所に電気が流れなくなり、不整脈を防ぎます。

Q4. この治療を当院で始めるにあたって、工夫した点や大変だった点はありますか?

実は以前もアブレーションをやっていた時期があるのですが、人員体制の変更などでしばらく中止していました。
また、アブレーションに限りませんが、このような治療行為には医師だけでなく、看護師や放射線技師、臨床工学技士など多くの職種がチームとして機能しないと成り立ちません。
そのチームを一から立ち上げ直すことも大変でしたし、技術習得のために何年も外部研修に送り出すことも大変でした(本人も大変だったと思いますが)。
しかし、そのおかげで不整脈の治療を当院だけで行えるようになりました。
「共立病院で治療したい」という患者さんの声もいただくため、嬉しく思うと同時にやりがいも感じています。

不整脈を指摘されたことがある方、動悸が気になる方はぜひ一度受診についてご相談ください☺

循環器内科での研修で学んだことを活かし、今後も頑張ります!!

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