2025.10.15
研修医ブログ
学会と〇〇は似ている
こんにちは。研修医1年目のもるです。趣味はランニングです。
先日川沿いを走っていると、すぐ横のマンションから子どもの声が聞こえてきました。
「ママー、そとでなにか走ってるー」
「虫に見えたかな?それはたぶん人間だよ」そう思いながら前だけを見つめて走るもるでした。
学会に行く、その理由とは
さて、先日もるは北海道の札幌で開催された「日本プライマリ・ケア連合学会学術大会」(以下プライマリ・ケア学会とします)なるものに参加してきました。
ことの始まりは上級医からの「北海道でプライマリ・ケア学会があるんですけど、行きますか?」とお誘いに、もるがかぶせ気味に「行きます」と答えたことです。
もるが即答した理由は大きく分けて2つあります。1つ目は「札幌」、2つ目は「プライマリ・ケア学会」です。
1つ目の「札幌」。こちらは説明不要でしょう。ラーメン、スープカレー、お寿司、ジンギスカン、アイスクリーム。。。「食事回数に比べて食べたいものが多すぎる」ともるは頭を悩ますことになりますが、ここでは深く触れません。
2つ目の「プライマリ・ケア学会」。こちらこそ説明が必要でしょう。
「プライマリ・ケア」とは、一言で言うと「総合診療医」や「家庭医」のことです。患者さんの身近にあって、なんでも相談に乗って総合的な医療を提供する医師のことですね。地域の医療を担う重要な役割をもっています。
もるは学生の時に「なんでも診られるってかっこいいよね」という軽い理由で総合診療医に興味を持ち始め、今でもそれが続いています。
「学会」とは何か。分かりますよね。ええ、みなさんご存じ学会です。
行ってきましたプライマリ・ケア学会
そんなこんなでやってきましたプライマリ・ケア学会。
学会ではいくつものホールや部屋で、数多くのプログラムが同時に開催されていて、すべてを参加することはできません。そんな数多くのプログラムの中から、もるは食事をチョイスするのと同じくらいの熱量をもって参加するプログラムを厳選しました。
実際に聴いたプログラムの中から特に印象に残っているものをいくつか紹介したいと思います。
1つは、主に北海道でコンビニエンスストア「セイコーマート」を運営する、株式会社セコマさんの事例発表。
内容はセコマさんの事業戦略から、過疎地への出店事例まで多岐に渡っていてとても興味深いものでした。その中で、特に印象に残っているのは、セコマさんが病院とコラボして、血圧が気になる人向けのカレーを開発し販売しているということです。
病院が他業種の人たちとコラボして地域の方々の健康に貢献する。そんなことが自分たちもできたら素晴らしいな、そんなことを考えたもるでした。
もうひとつは、千葉県館山市でのスターバックスさんと亀田ファミリークリニック館山さんのコラボの事例です。
「協働にはお互いの理念を共有することが大切」という言葉がとても印象に残りました。
学会と似ているものとは?
2日間にわたってプライマリ・ケア学会を堪能したもるですが、ずっと感じていたことがあります。それは「学会はフェスに似ている」ということです。
フェスのことはみなさんご存じでしょうか?
様々なアーティストがひとつの会場に集まって、たくさんのステージで演奏を繰り広げ、聴衆が「yeah!!!!!!」と熱狂するあのイベントのことです。
もるが感じた共通点としては、
・行く前はわりとおっくう。行くのやめて寝ていたいなと思ったりする
・でも行くと楽しいし、かっこいい音楽や先端事例に触れて刺激をもらえる。そして元気になる
・帰り道では行ってよかったな。また明日から頑張ろうと思う。などです。
研修医のうちから学会に参加するのはハードルが高いなって思う方もいるかもしれません。でも学会参加、おすすめです!きっと新しい世界が見えてきますよ。
甲府共立病院では研修医のうちは年1回、学会参加の費用(旅費、宿泊費、参加費など)を補助してもらえるという大変うれしい制度があります。興味がある方はぜひ甲府共立病院での研修医生活を検討してみてくださいね!