2022.01.15
奨学生活動
12月度奨学生会議を開催しました
12月18日、今年度2回目となる奨学生会議をオンラインで開催し、奨学生11人と薬剤師5人、事務職員3人の合計19人が参加しました。
テーマは「SDHってなんだろう」 。講師に甲府共立病院小児科、若松宏実医師をお迎えし、講演と質疑応答のあと、小グループに分かれてディスカッションを行いました。
■ 薬剤師がSDH眼鏡を手に入れたら
若松先生の講演は、「その薬は患者さんに「やさしい」か? ~薬剤師が「SDH眼鏡」を手に入れたら~」というタイトルでお話されました。「SDH眼鏡」をかけて川の上流までみようとすると、それまで見えなかったことが見えてくる、最後には、「SDH眼鏡は、もう、あなたの心の中にある」と励まされた講演でした。
登場人物に合わせて声色を変えたドラマ仕立ての講演に、SDHを初めて知る低学年の奨学生も「わかりやすかった」と好評でした。
質疑応答では、「お金に困る患者さんに何ができると考えますか」など鋭い質問が投げかけられ、「医者の立場からどういう社会的サポートが必要と思いますか」には、「それはずばり、医療費が無料になればいいなと思っています」と断言されたのが印象的でした。
■ グループディスカッションと感想
続いて4~5人のグループに分かれてディスカッションを行いました。薬剤師が進行役となり、現場の事例を提示しながら、患者さんの生活背景をどう考えるか、各グループで深め合いました。
感想文からは、「背景を見る薬剤師になりたい」「マクロをみるには社会のことを知ることが大切」「SDHが医療従事者にどう関わってくるのかイメージできた」など、多くの奨学生が社会と薬剤師をつなげて考えられたことがうかがえました。