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2022.04.14

研修医ブログ

多職種研修~介護

#研修医

はじめまして!
入職して10日ほど経ちましたが、なかなか新生活に慣れることができず、毎日疲労と戦っている研修医1年目の森下です。

先日、多職種研修として栄養課研修MSW研修に関して記事をあげましたが、今回は介護研修に参加しましたので、そのことについて記事を書きたいと思います。

令和3年度の調査によると山梨県の65歳以上の高齢者の割合は30.8%で、ここ数年増加の傾向にあります。
このうち約52%が75歳以上の後期高齢者であり、そういった方々の多くで医療的な支援が必要となっています。
つまり、介護事業は私たちの仕事と切り離せないものです。

 

今回研修させていただいた「共立介護福祉センターいけだ」は
看護小規模多機能型居宅介護(まいほーむいけだ)
居宅支援
訪問看護・リハビリテーション
訪問介護
定期巡回訪問介護
の5事業をもつ複合型センターです。

「まいほーむいけだ」の食堂

研修のなかで、ご利用者の方々が利用されるまでの生活とできる限り同じように暮らしていけることに重点を置き、共通の目標を掲げながら、介護福祉士・看護師・理学療法士・作業療法士・社会福祉士・往診医師など他職種が参加することで高い専門性を担保しながらご利用者の方々の生活に関わっているのだという印象を受けました。

ぼくは隣接している特別養護老人ホーム(いけだの里)で研修を行いました。
ご利用者の方々の介護度や基礎疾患等が異なるため、同じセクション内でもご利用者の方々のニーズやゴールは、当然のことですがそれぞれ異なったものでした。

各ニーズやゴールに向けて、またご利用者の方々が現在できること(杖歩行、車椅子歩行、食事など)も加味しながら支援している様子に共感をいだきました。また、介護施設側から医師に対する意見等も聞くことができ、とても有意義な研修となりました。

今回の研修を通して、改めて病院にいる医療従事者だけが医療に関わるのではなく、病院の外にいる方々が患者さんの生活などに深く関わっており、そのことにも医師は目を向けることが必要だと実感できました。

ちなみに私と同じ日に介護研修した奥山先生は、まいほーむいけだで入浴介助のお手伝いをしたり、入所者さんとお話をしたり、こちらも充実した時間を過ごせたようです。

わたしたち甲府共立病院の研修医1年目は5月から病棟業務を開始し、その後は各診療科で研鑽を積むことになりますが、今回の介護研修で学んだことや感じたことを大切にし、医療従事者としての一歩を踏み出したいと思います。

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