2022.08.15
奨学生活動
7月度奨学生会議を開催しました
今年度1回目の奨学生会議を、7月9日オンラインで開催しました。テーマは「事例から考えるSDH」。昨年12月に学んだSDHの視点から、実際の事例で薬剤師にできることをグループディスカッションで考えました。
〇2つの事例を検討
1つめの事例は診療所と精神科の薬を処方されている患者さん。「薬がない」「薬が足りない」と言う患者さんに対し、患者さんの生活を知ったうえで、改善のために薬剤師がどう関わったらよいか、一包化やカレンダー管理などどんな方法が可能か、考えました。
2つめの事例は糖尿病悪化のため、入院が決まった患者さん。インスリン注射をしても数値が下がらないのは、きちんと打てていないのではないか、また、1日3回飲めていないのは昼食がとれていないのかも、病態の理解が不足しているのかも、等、どこに問題点があるのかを話し合い、それに対して薬剤師は何ができるのかを考えました。
〇ディスカッションのまとめ
グループ発表の後、実際の対応を薬剤師が報告しました。「薬剤師は細部まで患者さんのことを考えていて驚いた」「患者さんを取り巻く環境にも目を向けられる薬剤師になりたい」といった感想が寄せられました。
最後に薬局長から講評がありました。「患者さんを取り巻く背景は、薬局だけでは解決しない場合もあります。下流の人を助けるだけでなく、上流へのアプローチも必要になることもあります。多くの仲間や多職種と情報や課題を共有することで問題解決につなぐことができると学べたのではないでしょうか」。
★薬剤師がチューターに入りました