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2022.08.30

研修医ブログ

手術室レポート~準備編~

#研修医

こんにちは!7月から外科研修中の長田です。
もう8月半ばですが、やっと重い腰を上げてブログを書いています。

今回は外科ってなに?というところと、手術室での様子を紹介しようと思います。

動画が良い方はこちらもどうぞ。先輩の外科研修動画です

「外科」ってなに?

外科といっても具体的に何の病気をみているの?と皆さんお思いでしょう。
甲府共立病院・外科のメインは、すばり「消化器外科」です。
食道から肛門までの消化管の良性疾患から癌などの悪性疾患の手術や治療を行います。
虫垂炎や、胆石・胆嚢炎、ヘルニアなどの疾患の手術が特に多いです。

また、手術をするには術中の患者さんの生命維持や術後の痛み止めなど、麻酔が不可欠です。
外科研修をしながら同時に麻酔にも触れることで、より周術期の管理について理解が深められます。

手術室での様子

手術のある日は、患者さんが手術室に入室する30分前には手術室に行って麻酔の準備が始まります。


おっと既に一緒に麻酔をかけてくれる先生が来ています。カメラ目線をしている場合ではありません。

ここでは手術中に使う麻酔薬の準備をしています。
濃度や量を間違えないように、慎重に確認しながら行います。


人工呼吸器の準備です。
空気の漏れがないか、しっかり確認していきます。


次に麻酔記録の準備です。
手術中の血圧や脈拍といったバイタルサインの変化や、麻酔の薬を何時何分にどのくらいの量使ったかなどを細かく記録していきます。

ここまでで準備はいったんひと段落。あとは患者さんが手術室に来るのを待つのみです。

患者さん入室


いつの間にか患者さんが手術室に来ていますね。患者さん到着後は心電図モニターを胸に貼ったり、血圧計をつけたり、脳波を図る機械をおでこに貼ったり、たくさんやることがあります。
写真ではお尻しか見えませんが、これは手術中に点滴を落とす針を血管に入れているところです。

点滴針を血管に留置したら、いよいよ麻酔スタートです。
眠くなる薬の点滴が始まると患者さんはすぐに寝てしまいます。

寝てしまうと自分で呼吸ができなくなるので、酸素マスクを顔に当てて呼吸のお手伝いをします。
頭部後屈・顎先挙上でしっかり気道確保をしつつ、胸の動きを見てしっかり呼吸できているかを確認します。


マスク換気が安定してきたら、いよいよ気管挿管です。
私はこれが苦手ですが、時間が掛かっている場合はすぐに上の先生が交代してやってくれます。
ベテランの先生だと手際の良さが違います。

次回予告

次回はいよいよ施術開始。
私(研修医)は手術中何をするのか、ぜひ予想してみてくださいね。

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