2023.12.22
研修医ブログ
ブログパルス4日目。御坂研修レポート3~おうちにうかがいますね
こんにちは。先日パパになりました、初期研修医2年目の森下です。
あそこまでかわいい生き物は初めて見ました。何よりもかわいいです、異論は認めません、あの子よりもかわいい生き物は存在しません。
今回は御坂共立診療所研修中に経験した訪問診療についてかきます。
訪問診療、在宅医療とは
御坂共立診療所では診療所外来だけでなく在宅医療にも力を入れています。
「在宅医療」とは、病院で受けられた医療サービスを療養、住まわれているところで提供するもので「訪問診療」「往診」が該当します。
詳しくはこちら(http://jvmm.jp/houmon-oushin.php)をご参照ください。
患者さまのご自宅や介護施設に訪問する診察であり、普段の生活環境も含めて感じることができることから病院や診療所での診療よりも、日々の生活や療養に関してより多くの情報を得ることができます。
Let‘s go!
御坂共立診療所が在宅医療を展開する地域は、果樹栽培や農業が盛んな丘陵地ということもあり、
かわいらしい往診カーと地域に慣れたスタッフの運転でないと辿り着けないような農業用道路の奥の奥のさらに奥みたいな場所に生活されている方もいます。
カバーする範囲が広いため、ご自宅に向かう道中が長くなることもたまにありましたが、そんなときは指導医の新村先生や看護師さんが鬼のように気を遣ってトークを展開してくれました。
まぁそんなことを気にもかけない大型新人の森下は、来シーズンに向けた作業が始まっていた果樹園や外の景色を眺めつつ、たまにカルテで予習をしつつ、のんきに揺られていました。
車窓からみえる景色の中にはかつては養蚕もされていたのかな、とも思えるような蔵など、長く使われているような建物もありました。たまに「これ足踏み入れても大丈夫かな、森下が入ったら地ならしになってしまうのではないかな」と思えるような建物も(The 田舎!!)。
そんなしょうもないことを考えているうちに診療の現場に到着しました。
生活の場所にお邪魔し、まずはしっかりご挨拶。
横になっている患者さんのもとでは膝をつきご挨拶。
(学生実習の患者体験で寝たまま見上げた時の白衣の威圧感が忘れられず、しっかり目線を合わせることを意識しています、富山大学ありがとう)
血圧を測ったり、
聴診をしたり
血中酸素飽和度を計ったり、
と一般的な診療をおこないつつ、ご家族がいる方はその方々からも患者さまの様子を聞きます。
もちろん生活の場にうかがうので、患者さんのことだけでなく、ご家族の生活についても聞いたりします。こういった面からも多くのことで寄り添う医療が展開できていると思いました。
じゃあ、また来月また来ますね、と言い生活の場を後にします。
診療所で行う外来でもそうでしたが、「次回も元気な姿を見たいな」と感じさせてくれるような方がたくさんいらっしゃいました。
最期の場所は
「最期を住み慣れた自宅で家族と過ごしたい」と考える方が多くいること、有料老人ホーム、グループホームなどといった高齢者向けの施設で療養されることが年々増えてきていることから、御坂共立診療所でも在宅医療を導入した患者さま、導入を希望される患者さまは増えてきており、とても需要が高い領域とのことです。
以前、同期の渡部先生も在宅医療について記事を投稿しているので、興味があるかたは読んでみてください。
また、医学生や研修医で在宅医療に興味があるかたは、是非病院見学を検討してみてください、