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2025.04.25

研修医ブログ

学会へ行こう

#専攻医

こんにちは。家庭医療・総合診療科の専攻医(後期研修医)の服部です。
4月から一年ぶりに甲府共立病院勤務となりまして、甲府駅周辺の朝の通勤ラッシュによる渋滞に精神を削られる毎日を過ごしております。

沖縄の学会に行ってきた

今年の2月に、全日本民医連 救急・総合診療研究会 第5回 学術交流集会in沖縄 という、名称が長すぎて唱えるだけで肺の中の空気全部出し切れそうな学会に行ってまいりました。

救急や総合診療にかかわる医師/コメディカルが演題を持ち寄り学習&交流する学会で、当院からは医師4名と放射線技師2名が参加しました。
ジェネラリストとして有名な徳田安春先生の講演もあり、大変学びになる会でした。

充実の学会補助制度!

当院では学会にかかる費用の補助制度があります。

ざっくりまとめると、
・年1回まで、学会に係る諸費用<学会費、交通費、宿泊代(10,000円まで)、一部食事代>を補助!(専攻医以上は年2回まで可)
・演者として参加する場合なら何度でも利用可能!
・民医連主催のものは何度でも利用可能!
・学会へ行っている期間は出張扱い!(自分の有給休暇を消費しなくてよい)

比較的充実していると思います。今回は民医連主催の学会ということで補助制度を利用して学会に行かせていただきました。

もちろん帰ってきた後には、学んだ内容を含めて報告書の提出が必要になります。

せっかくですから、今回の学会に一緒に行ったメンバーの報告書から、学会で学び得た内容を一部抜粋しますね。
決して自分の報告書の内容がペラペラだったとかそういうわけではありません。

~~~~H医師の報告書から一部抜粋~~~~

堺市の搬送依頼が爆発的に増加し、耳原総合病院も頑張って応需数を増やしていたものの、ベッド数の限界で応需率が著明に低下していた。
下り搬送を増やす必要があり、幸いなことに下り先病院からも紹介転院をしてほしいという売り込みが多かったため、夜間でも転院調整ができる体制を構築した。
夜間の転院相談も事務がやってくれるので、ベッドの心配をすることなく安心してどんどん受けられているという。
当院では、夜間満床のために搬入を断らざるを得ないことが多く、また軽症患者の他院への転院は基本的に受けてもらえない風潮があるために救急外来に夜間待機してもらうこととなっている。翌日に転院相談をすることになるが、その間に救急外来の処置ベットが圧迫され、やはり救急車を受けられないという事態が発生している。
当院でも耳原総合病院のように、軽症肺炎などの転院が夜間でもできるよう、下り先病院と調整していくことも必要ではないかと思った。

~~~~K医師の報告書から一部抜粋~~~~

(各病院での救急外来体制に関するシンポジウムについての記載)
埼玉協同病院救急外来には救急外来専属のコメディカルがいる。(薬剤師、検査技師、放射線技師、臨床工学技士など)
(当院には救急外来専属のコメディカルは配置されていません)
発表者の牧野氏(薬剤師)は現在平日日中に救急科薬剤師として業務を行っている。
役割としては以下を挙げていた。
①薬剤の混注:看護業務軽減につながる
②相談対応:投与速度や持参薬を採用薬に変更するなど
③薬歴聴取(患者、家族、救急隊から):お薬手帳がない方はかかりつけの薬局に連絡し、薬剤情報提供をうける(かかりつけ医から情報提供の紹介状が来るよりも早い)
④中毒対応:薬物中毒情報を提供
⑤CPA・重症患者への対応:薬剤準備だけでなく、胸骨圧迫等の蘇生処置にも参加(救急外来配属の条件としてICLS修了を定めている)
⑥入院時のルーチンでの初回薬剤師介入:入院が決まった方へ救急外来の場で介入することで病棟薬剤師の負担軽減になり、算定利益も上昇
救急外来専属薬剤師の配置による多数のメリットが挙げられていた。

舞台は沖縄 当然、観光もしました

沖縄そばとソーキ。優しい味でシメに最適。


美ら海水族館のジンベエザメ。遠すぎるよ、、、もう少し那覇の近くにあればいいのに、、、、

ブルーシールおいしいですよね。

おきなわワールドのマングース。勝手に日本に持ち込まれ、ハブと戦わされ、そして昨年特定外来生物として奄美大島から根絶されたようです。悲しすぎるだろ、、、

 


沖縄と言えばステーキ。牛肉にかかる関税が安かった時代にステーキ文化が浸透したようです。

優秀賞受賞!

演題発表を行った樋山先生と奥山先生が、二人とも優秀演題賞を受賞していました。すごいです!

当院で研修する場合は、ぜひ学会補助制度を使って学会に行きましょう!

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