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2025.06.26

研修医ブログ

食べることは生きること!

#研修医

研修医ブログをご覧の皆さんこんにちは、初期研修医2年目の星一洋です!
最近のあまりの暑さに耐えかね、早々に扇風機を引っ張り出してしまいました。月日が流れるのは本当に早いもので、私が研修医デビューしてから1年以上も経過したことに驚愕しています。来年の今頃はどうなっているのでしょうか…。

時は遡ること昨年の12月、「大阪、来てみないかい??」とお誘いを受け、3月に全日本民医連が開催している消化器研究会に参加してきましたので、その様子を記憶を頼りにお届けします。

民医連消化器研究会とは

民医連消化器研究会(通称:民消研)は、民医連に所属する医療従事者が、消化器医療に関する学習を目的として定期的に開催されている研究会です。
今回が21回目の開催ということで、全国各地から200人近くの参加者が集い、かなりの盛り上がりを見せていました。
甲府共立病院からは20人を超える大所帯で押しかけ、参加者が都道府県別最多ということで『大阪いらっしゃい賞』を頂きました!

ピロリ未感染時代へ

学術講演では、東京女子医科大学の野中康一先生により、上部消化管内視鏡(いわゆる胃カメラ)関連の最新トピックについての講義をしていただきました。
かなり専門的な内容にも関わらず、初学者の私でも理解することができ、非常に興味深い内容でした。
ものすごく簡単に説明すると、胃炎を起こしたり胃がんの原因になったりするピロリ菌というわる〜い細菌がいるのですが、東京都ではピロリ菌の感染率がどんどん下がっているようで、胃炎の診療においてピロリ未感染時代に突入している、ということでした。
新たな知識をどんどん取り入れないと、取り残されしまうという事実に怯えながら、今後も継続的に学習していこうと感じました…。

自分は白米を食べようと思います

青山ゆみこ先生による文化講演では、ホスピスでのリクエスト食の文化や先生自身の食事が取れなくなってしまった体験談を語られていました。
この講演で特に「誰と、何を食べてきたかは、その人だけの人生の断片」という言葉が非常に印象的でした。

食事内容を知ることが、その人の歩んできた人生や、その人の大切にしている価値観を知る手助けになる、という全く新しい知見を得ることができ、今後の診療に活かせる場面があれば実践してみようと思いました。
皆さんは、地球滅亡の日に最期に何を食べますか?

最後の晩餐

耳原総合病院の山口拓也先生によるミニセミナーでは、手術支援ロボットda Vinci®についての忌憚のない話を聞くことができました。
da Vinci®は、医学生時代にシミュレーターを触る機会が何度かありましたが、映像が立体的で綺麗だったり、画面にガイドが表示されて操作がしやすかったりで、とても驚いた記憶があります。さらに、すべての手術映像が記録されてAIによる解析が行われるらしく、日々進化を続けているそうです。
手塚治虫氏による某医療系漫画の話でもありましたが、AIが手術をする時代もそう遠くないのかもしれませんね…

その他にも分科会があり、甲府共立病院からも数名発表していました。気になる第22回はなんと山梨県での開催ということで、次回も参加したいと思います!

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