2025.10.27
研修医ブログ
共立ならではの小児科研修~薬の試飲とロールプレイ
こんにちは、お久しぶりです。初期研修医のMです。
早いもので、春に病院にやってきたと思ったら、もう秋が深まっています。
季節の変わり目、このブログを読んでいる皆さんも、体調には気を付けてくださいね。
子どもの薬を飲んでみた
甲府共立病院では、原則1年目で小児科研修を行い、個人の希望で4週間・8週間を選べるようになっています。
私はじっくり学びたいと思い、2ヶ月を選択しました。
そうして始まった小児科研修ですが、なかなか他の病院ではやっていないだろう経験をしたのでお伝えします。
1つ目は薬の試飲。
大人と違って子どもは「医師が処方した薬だから」と納得して薬を飲んでくれません。そこで、実際に処方する前にどんな薬なのか実際に体験してみようという研修です。
こんな感じで5~6種類の薬を飲みました。
「苦い薬もあるのかな?」と想像していたのですが、大体ドライシロップで甘みが付いていて、苦い物はなく、どれも飲みやすかったです。
そんな私の心中を察したのか、指導医の鎌田先生は「子どもはもっと苦みに敏感だから、大人は平気でも、子どもは飲まない薬がある」と話してくれました。自分の物差しだけで測るのは良くないですね。
またドライシロップがあれば甘くなるので、「全部シロップで出せばいいのでは?」と思ったのですが、シロップは消費期限が短く、錠剤や粉薬が飲める子どもであれば、そちらの方がより良いそうです。

今後小児に処方するときには、本人や親御さんに錠剤が飲めるか、粉薬がいいのかなどを聞きながら選択していこうと思います。
外来診察ロールプレイ
もう1つは外来診察のロールプレイです。
これまでの研修で成人の診察は経験してきましたが、小児の診察は未体験。いきなり実際の患者さんで診察するのが不安だったため、「希望すれば診察のロールプレイができる」と聞き、「ぜひ」とお願いしました。
実際にやってみてとても参考になり、自信も付きました。
小児ならではの問診、出生歴や周囲で流行している感染症、突発性発疹の既往の確認や、「泣かさないようにする」工夫などを学びました。
身体診察では、口は最後に診察して泣かさないようにする。実際に自分の手を動かすことで、よい練習になりました。
また小児診察では親と子ども、両方に話さなければならないので、これもロールプレイで練習できて良かったです。
今、学んでいること
今は小児科研修も折り返しに入っており、さまざまな子どもを診察できています。
診療を通して、たった1歳違うだけで、身体能力や会話のレベル、周囲の状況に応じて動けるかどうかが全然違うことに気付かされました。
特に乳幼児は数ヶ月違うだけで、診察での観察ポイントや評価が異なり、小児科診療の奥深さを感じています。
もしこの記事を読んで興味が湧いたら、ぜひ見学に来てみてください。
また次回の更新をお楽しみに!











