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2022.04.26

研修医ブログ

内視鏡は友達、怖くないよ!

#研修医

こんにちは!
4月に入ってから、普段行かない病棟の看護師さんに「先生は何年目ですか?」と聞かれて、「1年目です!」と元気に答えてしまった2年目研修医の齋藤です(意図してサバを読んだ訳ではなく、本当に間違えました…)

早いもので初期研修医生活の半分が過ぎてしまいました。この1年で充実した研修をさせていただき、まだまだ拙いながらも色んな知識や技術を身に付けてきました。

今回は研修の1つ、内視鏡研修【飲み会】についてお届けします!

内視鏡研修とは?

研修1年目の11月から始まった、週に1度内視鏡室で行う研修。研修医は上級医の行う上部消化管内視鏡(いわゆる胃カメラ)を見学して所見を読む練習をしたり、模型を使って自ら内視鏡を施行する練習をしたりする。
毎年恒例、研修医2年目の4月に【飲み会】という名の、人間相手に内視鏡を挿入したことがない研修医同士で内視鏡を挿れ合い、そして飲み合う会があり、これを乗り越えた研修医は晴れて患者さんに内視鏡を挿入する事に挑戦出来るのだ。

初めて内視鏡を挿入する研修医同士で行うため、当たり前ですが技術は下手っぴ
この【飲み会】、名前の響きはとても楽しそうな会なのですが、さまざまな恐ろしい伝説を聞かされ、私は内心びびりながら当日を迎えました。

さあ、【飲み会】本番当日。

今回はわたくし齋藤と同じく2年目研修医の八廣が内視鏡を入れ合います。2人とも、朝食を抜いて来て気合いは十分です。話し合いの結果、私が先に挿入することになりました。

先行、齋藤

まずは消化器内科の板垣先生に本を見ながら挿入のコツをレクチャーしていただきました。

その間に、八廣は挿入される準備をします。
 
まだ元気な頃に記念撮影。素敵な笑顔ですね。

いよいよ内視鏡を挿入します。

板垣先生に後ろから指導していただきつつスタート。


消化器グループ長の加藤先生


1年目研修医の奥山先生も見学に来てくれました。なぜか指導医のような貫禄があります…。

こうして、先生方に見守られながら、初めての内視鏡検査を行いました。
途中、何度か八廣の胃の中で迷子になりましたが、アドバイスをいただきつつ無事に検査を終えることができました。
慣れない内視鏡の操作に苦戦し、かかった時間はおよそ30分(通常の健診だと所要時間は約5分)。


 終了直後の八廣。挿入前の笑顔はどこへやら。キツさが伝わってきます。


腹痛を訴える八廣。ごめんて。

さあ、今度は交代して、八廣が齋藤に挿入します。

後攻、八廣


元気なころに記念撮影。同期の苦しむ姿にびびり、心なしか笑顔が引きつっています。


スタンバイして…いざスタート!


内視鏡を持つ姿が様になっていますね。


内視鏡を入れられる齋藤。
本来なら体験レポを文章で書き表すべきなのですが、喉の違和感とこみ上げてくる嘔気を少しでも軽減させようと極限までぼんやりとしていたため、検査中のことをほぼ思い出せません
あまりにも反応がないため、板垣先生が途中顔を覗き込んで意識があるか確認してくれたのをうっすら覚えています。

そんなこんなで約30分後


終了後の齋藤。消耗していますね。

そして、そのあとは4年目の山中先生が、自らの体を差し出して我々2人に内視鏡検査をさせていただきました。


喉の麻酔をされる山中先生


2回目の内視鏡。


ドヤ顔の八廣君。

二人とも、1回目よりもスムーズに検査を行うことができました。やっぱり経験は大事ですね。

こうして、今回の【飲み会】では誰も救急外来に運ばれることもなく、和やかな雰囲気で無事に終えることができました。本当に良かったです。
また、齋藤・八廣の両名共に特に所見はなく、健康な胃であることが分かりました。研修しつつ自分の健康状態も知れてお得ですね。

因みに、齋藤は先生方から「(内視鏡を)飲むのが上手いね!!」と褒められました。
やはり、検査される際は抵抗すると余計に苦痛が増してしまうので、何も感じないようにすべてを受け入れ、悟りを開くように極限までぼんやりすることが肝要だと思いました。
これをTake home messageとして本記事を終了したいと思います。

これから、挿入する方もうまくなるように精進していきます。

 

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