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2022.06.15

研修医ブログ

多職種研修~検査室

#研修医

こんにちは、研修医の長田のぞみです。

5月30日は検査室研修でした~。
本来は4月末に行う予定だったのですが…諸事情により5月末にズレ込んでしまいました。

検査室といってもいろいろあって、甲府共立病院には以下の4つの検査室があります。

検体検査室:採血検体や尿検体などの成分分析、輸血管理。
血球の分画や肝酵素といった各臓器の働きを調べることが出来ます。 
生理検査室:心電図や超音波検査。
針で刺したりしない侵襲性の少ない検査が出来ます。
細菌検査室:血液・尿など培養検査。細菌などの微生物やウイルス、薬剤感受性などを調べられます。
病理検査室:検査や手術で腫瘤や組織、細胞などを顕微鏡でよく見て診断する検査です。 

午後3時間ほどかけて4つの検査室を順番に回り、検査について教えて頂きました。

最初の30分は、検査室の人員の動き方や検査の仕組みについて説明を受けました。 

説明してくださった検査室の室長さんは大学の同級生の父上だったので、親しみやすく感じました。深夜帯の当直は検査技師さんが1人で上の4つの検査を行うそうで、検査室はそれぞれ生理検査室・細菌検査室は3階、検体検査室は9階、病理検査室は10階とばらばらの場所にあるのでとても大変だと思います。

今後私も当直をするようになる日が来ますが、検査を行うにも時間がかかったり、検査をしても結果が上がってこなかったり、ヤキモキしても落ち着いて待つようにしようと思います。また検査技師さんの余計な仕事を増やさないようにちゃんと考えて検査オーダーを出すようにしようと思いました…

この後は、研修医が6人もいて多いので、3人ずつに分かれていきます。

私のチームはまず検体検査室。

こちらでは輸血実習をしました。

事前にお互いに採血した血液を使って血液型判定を行いました。血液を遠心分離機にかけて血球と血漿に分けてから、それぞれに色んな試薬を入れたり入れなかったりする、非常にややこしい作業でした。説明を受けながらでもこんがらがって間違えそうになってしまいました…

最近この難しい作業を全部やってくれる機械が導入されたそうで、説明してくださった技師さんはとてもうれしそうでした。以前は技師の一人がその作業に専念してやっていたそうですが、ただでさえややこしい作業なのでヒューマンエラーはどうしても出てしまうし、一人がその作業につきっきりとなると他で人が足りないし、と大変だったそうです。

素晴らしい機械が導入されて良かったです。自分事のように嬉しいです(^^)

この後は細菌検査室に向かいました。

細菌検査室にはたくさんのシャーレがおいてあってテンションが上りました(^^)/

培養検査は最終結果が帰ってくるのに数週間ほど時間がかかるので、中間結果が帰ってきた段階で、細菌検査室に直接どんな様子か聞きに行くことがよくありますが、いつ行っても何回行っても優しく教えてくださるのでとても有り難いです。

次は病理検査室。

手術でとった臓器や組織を鑞で固めて薄くスライスして顕微鏡で見えるようにする作業場を見せて頂きました。病院創業時からすべての検体を保管してあるそうで、膨大な量で保管が大変なんじゃないかと心配になりました。

技術が進化したことで最近できるようになった遺伝子検査を何十年前に取った検体を使って行い、現在出てきたガンなどの疾患を診断するということもあるそうです。すごいですね。

最後は生理検査室に行きました。

心電図を取る機械の使い方を教えていただいて、実際に心電図を見てもらったメンバーもいました。

心電図を取るときは体に電極を貼り付ける必要がありますが、患者さんによっては貼り付け辛い場合もあるとのことで対応する方法も教えて頂きました。

検査室の方々には今後も沢山お世話になると思うので、仕事の事情などを細かく知ることが出来て良かったです。

ありがとうございました!!!

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