2022.09.05
研修医ブログ
手術室レポート~施術編~
みなさん、こんにちは。外科研修中の長田です。
前回記事(準備編)は読んでいただけましたか? 今回はいよいよ手術本番に入っていきますので、まだ読んでいない方はぜひ準備編もご覧ください。
手洗い、身支度、機材準備
準備ができたらいよいよ手術開始です。
しっかり肘まで手を洗います。
手を拭くときも清潔な布を使って丁寧に拭きます。
手を拭けたら、アルコールで消毒していきます。
この時も肘までしっかり、手は特に念入りに消毒します。
消毒が完了したら、手術室に入ってガウンを着ます。紐を結んで…
完成!!
患者さんの上に清潔な布をかけたら、
腔鏡や電気メス、その他手術中に使う機材の準備をします。
いよいよ執刀開始
準備ができたらようやく執刀開始です。
手術が始まるまで結構かかるなと思ったかもしれませんが、実際患者さんが入室してから執刀開始まではなんだかんだ30分以上かかります。
今回は腹腔鏡を使う手術(正確には、腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術)です。まずは腹腔内につながっているへそを広げていきます。
へそから腹腔鏡を入れて、おなかの中の様子を確認しているところです。
2人そろってどこを見ているかというと、視線の先には画面があってそこに腹腔内の様子が映っています。
こんな感じ。
問題なければ、次はあと2つの穴をおなかに開けていきます。
穴の大きさは1㎝弱くらい。
今回は私もメスを持って、皮膚切開をさせていただきました。
メスで皮膚を切開して…
腸を傷つけないように腹腔内の様子を確認しながら器具で穴をあけていきます。
無事入りました!器具を戻します。
もう一つの穴は上の先生に開けてもらって、ようやく目的の臓器に対しての手術が始まります。
私はカメラ係。腹腔鏡を持って、執刀医の先生が見たいところを的確にアングルを調節して写すお仕事です。
外科研修が始まったばかりのころは全然うまくできず、結局別の先生にカメラ係を交代すこともしばしば。
最近では慣れてきて、最後までカメラ係を担えるようになりました。
以上、手術室での様子の紹介でした。
優しい先生方の下で楽しく過ごしていることが伝わったと思います。
ちなみに、写真には映っていませんが、研修中は常に指導してくださる医師が待機しています。
私がカメラ係をしている間も、すぐに交代できるよう見守っていてくれているので、研修医も患者さんも安心です。
甲府共立病院の研修では外科研修は2ヶ月か3ヶ月のどちらかを選べます。
どちらの期間でも毎日何かができるようになる、上達する非常に楽しい研修です。
外科に興味があってもなくても、少しでもいいなと思ってくれた方は、ぜひ見学に来てみてください。