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2023.06.06

研修医ブログ

成長させてもらった巨摩研修

#専攻医

こんにちは、丸2年ぶりにブログに挑んでいる総診専攻医の窪田です。
私は専攻医2年目ですが、昨年度1年間は巨摩共立病院で研修をしていました。

春の巨摩共立病院(撮影:副院長・金子先生)

総診専攻医としては1つ上の林先生が、同じく巨摩共立病院で研修されています。
その時には動画に出演されていたりブログにもまとまっているので、ぜひそちらも覗いてみてください。

私からは「個人的巨摩の思い出2つ」を綴りたいと思います。

自宅での暮らしを支えた訪問診療

3年目になって始めた訪問診療ですが、本当に色んな患者さんを担当させてもらいました。

訪問診療は看護師さんと一緒に行きます

訪問診療では特に家族との関係作りや、訪問看護師さんとの連携・情報共有も重要です。
訪問看護師さんや他の在宅サービススタッフの方々も、丁寧に患者さんに関わってくれ、密に情報共有してくれました。
訪問診療を通して、多くの方の家・地域での暮らしを支えることができたことが、本当に良かったと思っています。

「関わった患者さんだから」と初期研修医の服部Drが一緒に訪問したこともありました。

また多くの方と関わる中で、末期の癌の方や末期腎不全の方などを、ご自宅で看取ることもありました。
その際、ご家族から
「『最後まで家で』という願いを叶えられて良かった」
「家に帰ってこれて本当に良かった」
と話していただいた言葉は、今も耳に残っています。

南アルプス地域における巨摩共立病院の意義

2つ目は「地域における病院の存在意義」を強く感じたことです。
南アルプス市(地域)は医療資源が潤沢とは言えないところで、「大きな病院」と言えるのは白根徳洲会病院と宮川病院、そして巨摩共立病院の3つです。

病院の屋上から(撮影・金子先生)

白根徳洲会病院は地域の急性期の要で、宮川病院は回復期と地域包括ケアの病棟を主にしています。
その中で巨摩共立病院は急性期、回復期リハ、療養と幅広い役割の病棟を持っていて、
骨折した方が徳洲会病院や甲府の病院で手術して、巨摩の回復期を経て自宅退院。その後外来や訪問で関わる、という流れも多く経験しました。

本当に地域の中で幅広い役割を担っているんだなあ、と1年間を通して感じました。
また、回復期病棟や療養病棟を実際に経験できて勉強になり、現在甲府共立病院に戻ってきて診療する中でも、患者さんの退院、転院を考える上で選択の幅が広がったと思います。

おまけにもう1つ

巨摩では唯一の若手医師として色んな役割をいただいたんですが、その中で職員向けにBLS学習会も行いました。

巨摩は甲府より規模が小さいので、職員全員と顔見知りになれたような気がします。
BLS学習会もみなさん真面目に取り組みつつ、和やかに実施できました。

いずれ巨摩でまた働くのも面白そうですが、その時には新しい建物になってればいいなあと思います。
なかなか趣深い建築物なので・・・。笑

私の巨摩研修については、もう1回、家庭医部会をテーマに書く予定です。
総診・家庭医に興味ある方はぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

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