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2022.11.19

研修医ブログ

Case Report JMECCに参加する2年目研修医の1例

#研修医

こんにちは。ご無沙汰しております研修医の八廣です。
金木犀がほのかに香る時期も終わり、段々と山が色づき始めておりますが、私はまだまだ若葉マーク。鮮やかなもみじになるためには後どれくらいキャリアを積めばよいものやら…まだまだ先は長そうです。

色付く伊奈ヶ湖@山梨の風景(観光アピール)

JMECCとは

さて、今回のテーマはJMECCへの参加です。
JMECCは(Japanese Medical Emergency Care Course)の略で救急対応のスキルを身に付ける・磨くもので、内科専門医を取得するためには必須の講習となっております。


※昨年は内科医を目指す先輩たちが受講していました

私は内科志望ではありませんが、死の淵にいる患者を救う救急対応は医師の基礎と考え、受講するに至りました。医師としてどこでどんな働き方をしていようが必要なスキルですしね。
決して同期や研修担当の事務さんに誘われたとかではないですよ、自主的にです。

いざスタート

まずはICLS(Immediate Cardiac Life Support)からスタート。AEDの正しい使い方や胸骨圧迫などを改めて学びました。

少人数のブースに分かれて実践的に学びます

自動車の免許をお持ちの方は似たような講習を受けたことがあるかと思います。胸骨圧迫は最初のうちは深く早く、疲れてくると浅く遅くなりがち。なので私はいつも頭の中でアンパンマンマーチを流しながらそのリズムで胸骨圧迫しています。

緊急の現場で不謹慎に感じるかもしれませんが、実は正しい胸骨圧迫のリズムとアンパンマンマーチのリズムはほぼ同じなんです。意外ですよね。
他にもドンピシャな曲は数多くあるので、自分の中で急変時の曲を準備しておきましょう。

次は気道確保になります。
基本は頭部後屈顎先挙上法になりますが、いざというときは挿管し、人工呼吸器につなげることもあります。
残念ながら私が挿管している写真はないので、同期土屋の華麗な挿管の様子(下の2枚)をご覧いただければと思います。

その後はチームプレーでの蘇生処置です。救急は1人では出来ず、連携が大切になります。何をすべきなのか、役割はなんなのか、しっかり把握してキビキビ動かないと混乱を招くばかり。声がけしつつ確認しつつ、One Teamになって蘇生にあたります。

パッと見分かりませんが、常に受講生の動きをインストラクターの方々がチェックしています

これで午前の部は終了!束の間の休息の後、午後の部になります。

シナリオ実習~修了テスト

午後はシナリオに沿っての救急対応です。
緊張性気胸、アナフィラキシーショック、脳梗塞、急性心筋梗塞などなど…ヒヤッとする病名が並びますが、救急では避けられない病気。これらの適切な対応を学んでいきます。シナリオに沿ったロールプレイとはいえ本番さながらの緊張感が漂いました。刻一刻と患者を模した人形の状態は変化し、フレキシブルな対応が求められます。

これをノンストップで2時間以上…フィジカルだけで生きてる私も流石に疲れるボリュームでした。最後に筆記試験を受けて、無事全員合格で講習は終了となりました。

みんながみんな健康であれば、今回身につけたスキルは使わずに済むかもしれません。しかし現実はそうもいきません。病院内はもちろんのこと、街行く人が突然目の前で倒れるかもしれません。そのような“もしも”の時に医療者として適切な対応ができるよう研鑽に励もうと思います。

久々のブログとなりました。今度はもう少し短いスパンで書きたいと思います…。長くなってしまいましたが、また次回もお楽しみに。

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